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2018.03.26

やさしい空気に 包み込まれて Coming up for air

長年子ども服に携わるSAYEGUSAは、“子どもたちに本物を体験してもらうことが大切“と考えている。その想いを表すひとつが、リネン。大人のイメージが強いリネンの、着心地の良さ。それを子どもにも体感してもらえたら。

母になると、子どもに食べさせるという立場になることで、“食”に再度向き合うようになり、意識
がぐっと高くなる。「身体が育っていく時期だからこそ、栄養のあるものを。幼い時期に、きちんと味の分かる人になって欲しい」そう親たちは願う。そして、子どもたちも幼い頃の食の経験が、築き上げていく価値観の一部となっていく。

食と洋服も実は同じ。子どもの頃に、洋服の楽しみ方、TPO、素材、そういったことを知り、経験しておくことで、それはしっかりと基礎になる。成長してからは、自分に似合う服を好きに選べばいい。ただ、親が選んであげられる時期に基礎を作っておいてあげることが大事なのではないだろうか。世の中にはたくさんの子ども服が増え、ハイアンドローさまざま。選択肢が増えたというのはとてもいいことではあるけれど、子ども時代にまず“本物”に触れる機会ももって欲しい。

それが、SAYEGUSAが大事にしてきた子ども服への想い・哲学のひとつ。その想いは創業から変わらず、その想いを表すようにリネンという素材は普遍的な存在。

大人服のイメージが強いリネンは、とても優秀な素材。リネンの繊維の中に空気が含まれていることで、寒い時期は体温を逃さず、暑い時期はこもった熱を逃してくれる。そして、丈夫で長持ちであり、汚れにくい。素材の特徴だけで言うならば、子ども服にとても最適な素材なのである。また、リネン生地はベージュカラーと思われがちだが、実は発色良い素材。絶妙なカラーを作り上げることができる。

そういったリネンの特徴を説明して伝えるのではなく、“暑い夏にリネンを着ると、さらりと気持ちがいいんだなぁ”と感じ、それが子どもの記憶の片隅に残る。そんな風に生地を知り、洋服を自由に楽しむことを身体で感じて学んでいく機会を大人が与えてあげて欲しい。そして、そういった場で選んでもらえるような服であるように。それが子ども服と長年向き合ってきたSAYEGUSAが、変わらずに持ち続けてきた哲学の軸の部分といえる。

SAYEGUSAのリネンスーツ

ちょっとくすんでいて、でも上品で柔らかい。そういった絶妙な色彩は、リネンという素材だからこそ。その素材感や発色により、子ども服らしからぬ上質感を醸し出してくれる。出来る限り装飾は控えた潔いシンプルなデザインが美しく、着こなす姿はまるで一人前の大人のよう。