2018 09.18 (火)
クレヨン画家・加藤休ミさんとブックディレクター・幅允孝さんによるトークイベント&サイン会を、9月16日(日)ザ・メインストア銀座にて行いました。
はじめに、加藤さんと幅さんお二人の話を聞きました。
加藤さんは北海道・釧路のご出身。
小さい頃は外で遊ぶのが好きな子どもで、歌うことより絵を描く方が好きだったそうです。
この後、<ぼーるとぼくとくも>を朗読をしていただきました。
この本は加藤さんが実際に大きいボールを持った子どもを見て思いついたお話だそう。
大体のストーリーは思いついたらバババっと出来てしまうそうです。
続けて<りきしのほし>も朗読してくださいました。
加藤さんといえば食べ物の絵が有名ですが、この本でも美味しそうに描かれています。
りきしが肉まんを食べる絵がありますが、肉まんの絵が納得いかず、「もっと美味しそうに描けるはず!」と思い描き直されたとか…。
「りきしがガリガリ君を食べてる絵もたまらないなぁ」と幅さん。
どちらの絵本も実際に手に取って見てみてください。食べ物がとても美味しそうに描かれていますよ!
その後、実際に絵本を見ながらエピソードを伺いました。
<きょうのごはん>では美味しそうなサンマが描かれています。
東京だったら‟アジ”かもしれないけど「釧路の人間としては絶対サンマ!」と、‟サンマ”を描いています。
魚を描く時は左から描くそう。特に一番最初は‟目”から描き始めるとのこと。
オムライスの絵では黄色からは描かず奥にある色から描くのだそうです。
<おいしい魚図鑑>ではまず始めに「お詫び」から始まっています。理由は、魚図鑑なのに魚を料理した絵になっているから…。
「生の物は何回描いてもたいして変わりはなく同じになってしまう。何回も描いて飽きてしまった。その点、料理されたものは何回描いても違うので、達成感へのチャレンジとして料理したものを描いてる」と加藤さん。
こういったエピソードを聞いた後に絵本を読んでみると、また違った楽しみ方が出来そうですよね。
お話を伺った後は、実際に目の前で加藤さんが絵を描いてくださいました。
お題目は「あんぱん」。本物のあんぱんを見ながら描いていくのをお子さま方みなさん近くに寄ってじーっと見てましたが、これには大人も興味津々。保護者の方々も近くで見ていました。
技法がとてもユニーク。トントンと紙を叩くように色を塗ったり、カッターやつまようじで少し削ったりと、見たことない技法ばかりで驚きの連続でした。
普段は数日かけて描くものですが、今日は短い時間で描いていただきました。
とても美味しそうなあんぱん!実物と絵の区別がつかないくらいでした。
この後はみんなそれぞれがスケッチブックに好きな食べ物などを描き、加藤さんに見ていただきました。
最後に絵本を購入された方は、加藤さんからサインを書いていただきました。
それぞれの絵本に合った絵でとても良い記念になりました。
約2時間という時間があっという間に過ぎ、イベントは終了。
「芸術の秋」大人も子どももぜひ加藤さんの絵本を読んでみてください。読んでいるととてもお腹が空きますよ!
加藤さんの絵本以外にも店頭には新しい本が続々と入荷しております。秋の夜長に読みたい本がたくさん並んでおりますので、ぜひ店頭に足をお運びください。
また、online storeでも近日中に販売開始になります。どうぞお楽しみに。